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交通事故で治療を行う際は、保険を使用した時よりも2倍から3倍位高額な自由診療で行われることが一般的です。これは、自賠責保険が誕生した昭和30年代から続く慣例で、理由としては交通事故で怪我をした被害者が救急搬送された場合に、医療機関はそれに備えて、費用をかけてそれなりの設備や人員を確保しなければならず、それだけの費用がかかってしまうため、安い保険扱いで治療することは適切ではないということでした。交通事故で怪我をしても大半は軽傷であり、交通事故以外での重いケガや病気で救急搬送されることも多々あるため、交通事故に限って高い治療費で治療を行うことはあまり合理性がないと思われますが、医療機関にとってはありがたい話であるため、現在も続いている状況です。医療機関から交通事故の際は保険を使用することができないと言われることがありますが、これは正しくありません。健康保険にしても労災保険にしても一定の手続きを行えば使うことができます。交通事故等で加害者がいる場合は、保険から加害者に対して、医療機関へ支払った分の請求が行われます。このため、加害者の氏名や連絡先、自動車保険の加入状況を記入する書類や、勝手に加害者と示談を行わないと行った内容の誓約書等を提出することが求められます。